シャーシを取り出してみます。
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真空管は位相反転段の 12AX7 と 6L6GC x 2。
FLIP 2000, 3000 では GE の 6L6GC が使われていることが 1978 年の
カタログには記載されていました。この個体の 6L6GC も GE 製。
交換されてはいないようです。ただゲッターがずいぶん減っているよう。

ちょっとアングルを変えてみます。
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右のトランスは電源トランス ETPV-210。ブロックコンデンサ2個を挟んで
チョークコイル SCH-001、奥にあるのが出力トランス ETO05P33。
右側の 6L6GC に隠れるようにバイアス調整用ポットのつまみがあります。
奥まったところにあるのでバイアス調整をするときにちょっと不便です。
でも後にリリースされた FLIP 1500, FLIP 500 のように目に付くところに
配置するのも考えもの。ユーザーが安直に操作してしまいそうで。

さてシャーシの中身。
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やっぱり、宙吊りのリバーブ。メンテナンスの際には邪魔になるので
スプリングを外しておきます。

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電源基板が FLIP 2000 などのものと変わっています。EPK-142 基板。
相変わらず銅箔がある面に部品を搭載する独自の配置ですが、材質が
フェノールのようですし、基板に真空管ソケットを直接接続しています。
回路的には部品も構成も FLIP 2000 などの EPK-145 と同じです。

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リバーブは2スプリング。例によって振れ留めのスポンジが劣化して埃を
撒き散らしています。
リバーブの真下にブロックコンデンサ 100uF 315V が2本搭載されています。
ブロックコンデンサは交換するのですが、リバーブと干渉しないように
高さを抑えて搭載しなければなりません。ちょっと悩ましい。

プリアンプ基板は EPK-1000。FLIP 1000, FLIP 1500 でおなじみ。
大きな変化はないようです。
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